前回ハリドワールで美和に切ってもらってから
早くも2ヶ月、バンコクで仕上げバラナシで
整えた自慢の刈り上げも既に伸び切っている。
散髪が必要だ。
テヘランもイスファハンも結構栄えていて
インドの怪しさは全くないし、
かといってバンコクほどのバキバキ感もない。
ネタになるかは微妙ではあるが、
丁度ホテルの隣が床屋、
(いやちょっとスタイリッシュなここはサロンだな)
毎日やたら混み合っているし
ちょっくら行ってみようというお話です。
ちょっくらという割には大人気のこの店、
予約したり待たされたり大変でしたが
なんとか無事鏡の前に着席。
精一杯の笑顔とジェスチャーで
「short」「your style」
と伝える。
イランは都市部でも英語が通じる事は少ない。
どれくらい短く、
どのようなテイストで、
などという素敵な会話は勿論なく、
早速カッティングが始まる。
最初に取り出したのがバリカンだったのは
多少ビビったがそれ以降はなかなか手際よく進んで行く。
席の後ろには2名が待っていたが
ヒゲの長い男と容赦なくシャッターを切り続ける女
が面白いらしくペルシャ語でガンガンからんでくる。
イランの人はとにかく陽気で優しい。
お互い片言ながらなんとかする
コミュニケーションはこの国を旅する醍醐味だと思う。
話題はタイムリーなW杯。
イランは出場しないのでイマイチ盛り上がっていないが
サッカーはダントツNo1スポーツで関心は高い。
聞くと店主兼美容士さんは元プロサッカー選手とのことで、
見るとイランのスーパースター、アリ・ダエイと一緒に映った写真も飾られていた。
(じゃあ一緒に見ようという話になり昨日アルゼンチン戦一緒に見た)
そんなこんなの間にカットが終了したらしく
続いてヒゲ剃りセクションへ。
残念ながらインド、ネパールの経験からして
何か特筆するような出来事は起こらず、
街中見てもヒゲ人は比較的少ないし
思ったより関心は薄いようだ。
一通り終了すると奥にある洗面台へ案内される。
インドでもネパールでもなかったサービスだが、
洗面台に前から顔をつっこむのは
大学時代の天狗池袋店思い出したし、
髪だけでなくヒゲも、更に顔まで一緒に
ワシャワシャっとされ
ズボンまでビショビショになったのは、
快適とはほど遠い何かでした。
そして仕上げへ。
ずっと探しながら出会えなかったワックス
(インド以降ジェルしか売ってなかった)
を取り出した。
期待が膨らむ。
そして、完成図。
ん?
これは、、、
もしや貴一?
どうしてもそちらなのか。。。?
というか髪より眉毛とヒゲの方が存在感が。。。
他の客からは「ゴッドハーンド」
と称されていた美容士さんではあったが
随分控えめなスタイリングとなってしまいました。
カット600円ヒゲ剃り300円、
かなり高い買物だったんだけどなあ。。